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新型コロナの影響、患者の重篤化防止の重要性

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新型コロナの診療所への影響について

新型コロナの診療所への影響について

新型コロナは社会や経済に大きな影響を与えています。診療所も例外ではありません。

 「2020年6月から回復基調にあった医療機関で処方を受けた患者数(処方患者数)が、前年同月の処方患者数を100%とした場合、11月の処方患者数は前年同月比89%にとどまり、10月(前年同月比96%)から7ポイントの大幅減となった」とのレポートがありました。(出所:調剤レセプトベースで実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(通称:JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータによるものです。)
 このように11月で10%以上減少し、その後、地域限定ではありますが2月8日から2回目の緊急事態宣言の発出と厳しくなっており、外来患者の減少は続く状態で、診療所の経営に大きな負担を強いています。

患者の来院自粛は、診療所の経営だけでなく患者の負担も増大

 新型コロナの影響で患者が来院を控えています。診療所での感染リスクを心配しているわけです。しかし、定期的に診察や治療が必要な患者でさえも来院を控える傾向にあることから、患者の負担も大きく病症が悪化していくに違いありません。そのような環境の中だからこそ、患者の重篤化防止の対策は必要でなのではないでしょうか。このwebサイトでは、その対策にも役立つ内容となっています。
予約管理は待ち時間対策だけと思われている方は多いのではないでしょうか。しかし、予約の最大の効果は重篤化の防止であり、中断率の防止にあります。
 「予約の必要な理由」ではその概要を説明しています。ぜひご参照ください。
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患者の重篤化の防止対策

 患者の重篤化を防止するには患者の自主性だけに任せていては限界があります。やはり、診療所としても必要な時に、患者に来院を促す支援が必要なのではないでしょうか。そのためにも予約カードなどによって次回の予定日時をお知らしておくことは重要ではないでしょうか。
 参考になる情報として、「平成31年1月から3月までの間に、脂質異常症、高血圧又は糖尿病を主病として治療管理のため通院をしていたが、令和元年6月末現在は通院していない患者のうち、治癒、転医又は死亡により通院終了となった患者を除いた患者の概ねの平均の人数は、病院では19.1人、診療所では7.3人であった。」 (厚生労働科学研究(平成23年度~平成25年度)患者データベースに基づく糖尿病の新規合併症マーカーの探索と均てん化に関する研究-合併症予防と受診中断抑止の視点から 研究代表者:野田 光彦)との報告があります。
 診療所は、19.7人中7.3人(40%)、病院は30.0人中19.1人(63%)と中断(ドロップアウト)する患者は非常に多く、患者のためにも対策が必要です。
是非、「予約の必要な理由」をご参照ください。

厳しい経営環境に対応した新しい取り組みを行っていきましょう。